2008年04月11日

23日目 アルル・サントマリードラメール:まるで花びらのように

朝、すんごい雨の音で目が覚めました。

ちょ!
雨って!

今日は、ついに、あの、カマルグ(サントマリードラメール)に行って自転車でのんびり湿地めぐりしようと思っていたのに、

雨!

がびーん・・・
マジかんべんして・・・

半泣きでホテルをチェックアウトし、小雨のしょぼくれる中、すぐ目の前のアビニョン駅へ。
窓口で、アルル行きの切符を買おうと思ったら、券売機で買えといわれた。。。

券売機でアルル行きのチケットをゲットし、忘れずにコンポステもして、ものの20分もしないうちにアルル着。
あぁ、なつかしいなぁー。
3年前、イエールに1ヶ月間滞在していたとき、週末を利用してアルルに日帰りプチ旅行したときの思い出がはっきりとよみがえってきました。

観光案内所で、まず、今日の目的地・サントマリードラメール行きのバス時間を教えてもらい(事前にネットで調べておいたんですが、ほんとに正しいかどうか現地で確認しないと怖いので)、あと3時間少々あるので駅に荷物を預けて、3年前に遠くて見損ねたゴッホの跳ね橋を見に行こう!と思ったら、なんと、アルル駅には荷物預かり所もコインロッカーもないんですって!
なんてこった!
旧市街に入って最初のホテルで荷物を預かってくれると観光案内所の人が言うので、そこに預けるしかありません。。。

まったくもう。雨も降ってるし、最悪だよ。。。

と思いながらアルル駅を出たところで、「大丈夫ですか?」って日本人の女の人に話しかけられた。
その方は、ニーム在住の観光ガイドで、今日はアルルでお仕事なのだそうです。
で、団体さんとの待ち合わせ場所に行く途中で、荷物をいっぱい抱えてうろたえている私を発見したらしい。

ガイドさんによると、フランスの駅などでは、荷物預かり所やロッカーがないところが多いんですって。
それって、テロ対策のために、撤去したということらしい。。。
なんじゃそりゃ。
しかも、電車やバスなどの公共交通機関に乗るときの手荷物について、すごくうるさくて、全ての荷物に名前を書いておかなければいけないきまりなんだと。

めんどくさっ。

そういや、こないだバルセロナ→アビニョンの夜行バス乗ったとき、フランスの国境を越えてから、どっかでバスが突然止まって、警察の人が入ってきて、荷物ひとつひとつについて、これは誰のだとか確認してったっけな。

それをガイドさんに話したら、それも、テロ対策だそうです。

なんか・・・フランスの警察って、手間かかる割りに意味のないことがんばってるなぁとか思ってしまう(笑)
だってもし、自爆テロリストさんが、偽名を書いたバッグに爆弾しかけて電車に乗ったら意味なくないですか?

ちなみにそのガイドさんが住んでいるニームでは、ホテルで荷物を預かるサービスをするのも禁止されているそうで(それもテロ対策だそう)、ニームでよく、大きなスーツケースをごろごろさせたまま観光している人を見かける、とおっしゃってました。

なんかさー、来るかどうかもわからんテロリストのために、善良な観光客の多くがそんな苦労を強いられるのって、どうなの?ってかんじですよね。
買い物したりレストランで食事したりするたびに高い税金フランスに払ってんだから(フランスに限らずですが、ヨーロッパ諸国は、日本の消費税に当たる税金がめっちゃ高いのです)、どうにかしてほしいよ、まったく。

とにかくそんなかんじでホテルに荷物を預けて(5ユーロ払った)、ガイドさんといろいろ話をしながら、なつかしい円形闘技場の前を通り抜け、ツーリストインフォのあたりで、これからお仕事に向かうガイドさんとお別れ。
そして私はいよいよ、ゴッホの跳ね橋へ!

ゴッホの跳ね橋までは、街の中心部から3〜40分歩かなければならないのですが、まぁ、いいお散歩ですね。
空はどんよりグレーだけど、とにかく雨だけは止んでくれたので助かりました。
のどかな風景のなかを、ただひたすらまっすぐ歩いて30分強。

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ゴッホの跳ね橋らしきところに到着。

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おぉ、これだ!

その瞬間、りょこたんの頭の中に流れた歌は、

♪Sur le pont d’Avignon, on y danse on y danse♪

違う!
橋が違うよ!!!!!

と軽くボケかましつつ、ゴッホが愛したこの風景をしばし愛でる。
ゴッホの描いた時代とは若干まわりの風景は変わってるのかもしれないけどね。

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帰りも3,40分歩いて帰らなければならないので、あんまりゆっくりもできないのですがしかし、だんだん空が明るくなり、青空がのぞきはじめたので、また、新たに写真を撮り直してから、ゴッホの跳ね橋をあとにしました。

アルルの中心街に戻る途中、小学校の前を通りかかったんだけど、小学生に、マダム、1ユーロくれない?って言われた。
なんでやねん。
Non.って冷たくお断りしてまたアルル駅までの道のりを急ぐ。

この頃にはかなぁり天気が良くなってきて、今日のカマルグでのサイクリングも期待できそうな感じです。

アルル駅前のバス停で、サントマリードラメール行きのバスを待っていると、手に「地球の歩き方 フランス」を持ったひとりの女性が歩いてくるのが見えました。
「地球の歩き方」というのは、ガイドブックとしては役に立たないことが多々ありますが、日本人であるかどうかを見分けるにはとっても役に立ちます(笑)

話しかけてみたら、その方は、メグミさんといって、今朝までリヨンの知り合いの家に居て、今日からフランスひとり旅をスタートさせたそうで、最初の目的地がサントマリードラメールなんだそう。
なんでまたこんなマイナーなところ(笑)にしたんですか?って聞いたら、なんでも、サントマリードラメールには、いわくつきの教会があって、是非それを見てみたいから、だそう。

ふーん。
サントマリーに行く人の目的って、カマルグだけじゃないんだな。
まぁそんなこんなで、道中、窓の外に流れるみごとな大自然を眺めながらいろいろ話をしていたら、メグミさんは、セラピストさんだそうで、ゆくゆくはそういった仕事をしたいと思っている私としたら、なんだか、今この瞬間にそんなお仕事をされている人と出会えるのもこれ運命なのかなって思ったり。

ユースホステルはサントマリーの中心街からだいぶ手前にあるので、そこでメグミさんとお別れしてバスを降り、すぐ目の前のユースホステルへ。
来る前、サントマリーについての詳しい情報がほとんどなかったので、バス停降りてから迷わずいけるかなぁとか心配してましたが、ほんとうに、迷いようのないぐらい、どんぴしゃ目の前でした。

しかしのどかなところです。
まわりに数軒の家があるだけで、あとは、だだっぴろい湿原。

昨日のあの、お互いにたどたどしい英語の会話でちゃんと予約できてんのかなと思ったけど、ちゃんとできてました(笑)
チェックインは17時以降じゃないとできないというので、荷物だけ置いて、自転車をレンタルし、おじさんにピンクフラミンゴのいっぱいいるポイントを教えてもらって、さっそくカマルグ散策にレッツゴー♪

途中、白い馬たちに出会いながら、な〜んにもない湿原のなかの一本道をチャリで走っていくと、

eur23_04.JPG eur23_05.JPG

おぉ!

いた!

ピンクフラミンゴ!!!!!

すんごーいキレイ!!!!!

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ピンクフラミンゴが、なにかをついばみながら湿原を歩く姿はほんとうに美しくて、みとれてしまいました。。。

しかし、ピンクフラミンゴってあんまり人間の近くには寄ってこないので、双眼鏡と、望遠レンズを持って来るべきでした。。。
うん、まぁでも、肉眼で見れる範囲でもじゅうぶんその美しさは感動できました。

ほんっと来てよかったなぁ〜

カマルグのサイクリングコースは、長いところは20km、30kmあるらしいんだけど、なんか、ピンクフラミンゴをいっぱい見たらもう満足しちゃったので、メグミさんの言っていた、サントマリードラメールの、いわくつきの教会というのを見に行くことにしました。

ユースからピンクフラミンゴまでの距離が約4km、そこからサントマリーの中心までが5km。
平地なので、普通だったらどってことない距離ですが、風がおっそろしく強くて、向かい風のなかを必死でチャリこいでサントマリーに到着。
小さいけれど、明るくてかんじのよい街です。

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そういやお昼食べてなかったなと思って、すぐ目に付いたサンドイッチやさんで、パン・バーニャ(ニース風サラダを丸いパンにはさんだサンドイッチ)を買い、海がきれいだったので、強風にもまけず、海辺で食べました。
野菜たっぷりで、んまーい♪
やっぱサンドイッチはフランス、しかもプロバンスのがおいしいなぁ♪

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サントマリーの地図もガイドブックも持ってなかったし、ちゃんとしたツーリストインフォもあったけど、教会っていったら、コレだろうというのが1こしかなかったのですぐわかりました(笑)
さっそく入ってみたら、装飾とか大きさとか豪華さとか、そういう意味ではそんなにすごくないんだけど、その、「いわくつき」というのもわかる、すさまじいほどのなんかおごそかさというか、なんか、すごいモノを感じました。

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(左:この二人が、いわくつきのサントマリーさんたち。 右:「サントマリードラメール」のシンボルマーク)

中でぼんやりしていたら、なんと、メグミさんと再会!
外はまた天気が悪化していて、雨が降っていたので、お茶でもしようかということで近くのカフェに入り、ショコラショー(ホットチョコレート)を飲みながらしばし雑談。

もうすぐ19時というところで、雨も上がったことだし、私は、ユースに20時までに帰らなければならないので(今日のユースは夕食つきなんです。まわりにな〜んにもないからだと思いますが)、メルアドを交換してメグミさんとさよならし、私はまた、9kmの道のりを強風に負けずにチャリで帰る。

途中、また、フラミンゴポイントを通過したんだけど、ピンクフラミンゴの飛翔シーンを何度も何度も見かけました。

eur23_12.JPG
(写真じゃさっぱりわからんですが(汗)、ピンクフラミンゴの飛翔シーンです。)

ピンクフラミンゴが群れをなして飛んでいくさまは、桜の花びらがひらひらと舞っているようで、ほんとにキレイで、何度も何度もチャリを止めては、ぽけーっと見とれていました。

さっきユースのおじさんに、何泊するのかと聞かれて1泊と答えたら、こーんなすばらしいところに1泊しかしないなんて!1週間は居なきゃだめだよ!って言われたけど、ほんとにそう思う。
結局今日は、ピンクフラミンゴを見て、教会を見て、ショコラショーを飲んだだけで終わってしまった。
それって、雨のせいもあったし、メグミさんとおしゃべりしてるのも楽しかったけど、でも、カマルグの魅力をじゅうぶんに楽しんだというかんじではないなぁ。。。

ま、今回は下見ということで、絶対にまた来よう!と心に決めました
そのときは、1週間ぐらい滞在したい。ほんとに。

強風と寒さに負けずにチャリをこいで、やっとこさユースに着いたら、昼間は、私以外に誰もお客がいないんじゃないかっていうぐらいがらーんとしていたんだけど、4人の女の子が居ました。
5人で一緒に夕食を食べたのだけど、彼女たちは、3人がドイツ人、1人がギリシャ人、全員フランス語がかなり堪能で、どうしてそんなにフランス語が上手なのかと聞いたら、全員留学生で、レンヌの学校に通ってるんですって。(そんで、週末を利用してプチ旅行に来たんだと。)
しかも、もうかれこれ8年ぐらいフランス語勉強してるんだって。
そりゃ、フランス語がうまいわけです。
フランスに来て以来、昨日のアビニョン、今日のアルル&サントマリー、各所で、自分のフランス語のへたくそさ加減を実感していて、かなりへこんでいたところに、目の前にこんなフランス語が堪能な外国人が現れて、ますますへこみました。。。
彼女たちに、フランス語話せる?って聞かれたので、アンプ(少し)って答えたら、ユースのおじさんに、アンプティプ(ほんの少し)だよねって言い直され、相当へこんだんだけど、そりゃ、もう何年も勉強していて今フランスに留学してる人に比べたらアンプティプですけど。。。(泣)

くそー。
ぜったいもっとフランス語上手に話せるようになってやる!

ちなみに夕食は、ユースなので豪華ではなかったですが、プロバンスの田舎の家庭料理っていうかんじで、普通においしかったです。

ごはんのあと、ようやく、イエールのファミリーに電話をかけました。
初日のパリで留守電に頼りないメッセージを残した後、かけなきゃ、かけなきゃ、と思っていて結局今日までのびのびになってしまった。
今日は、ちゃんと、ムッシューが電話に出てくれて、月曜日にイエールに行きます、と伝えました。
あぁ、よかった。
これで、また、あの家族に会える。

もうひとつよかったのは、きのうマルセイユのユースに電話をかけたときもだけど、フランス語で電話しても最低限のコミュニケーションは電話でもなんとかなるってわかったこと。
どうしても、電話って難しいんだよね。目の前にいる人とだと、身振り手振りも加えればほとんど問題ないんだけど、電話だと、言葉しかないから。
この旅に出て、英語で電話をすることはだいぶ抵抗がなくなってきたのだけど、フランス語はまだ相当頼りないので、電話なんて・・・って、今でも思ってるけど、まぁ、最悪フランス語でもなんとかなるとわかったのは、収穫かな。

プロバンスの夜はまだまだかなり冷え込むので、部屋には暖房が入っていました。
暖房って。
こないだグラナダにいたときの32度は夢だったのでしょうか・・・
 
posted by りょうこ at 23:59 | 宮城 | Comment(2) | TrackBack(0) | 2008ヨーロッパ周遊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
観光ガイドをしてたり個人旅行してたり、アルルとかサンマリーで日本人を見かけるなんて、隔世の感がありますね。私が行った時は、この黒髪の人間はナンだろう、って本当にじろじろと見られたものでした。
カマルグいいですよね、ちらっとお馬さんもいましたね!本当にあの自然は素晴らしいと私も思いました。どこかで見たような十字架もありますね♪サンマリーは黒いマリア信仰で有名なところでしたでしょうか。昔行った時、教会の屋上で写真撮りました。。本当にあの辺はいいところですよね。次回行く時はご一緒しましょうか♪ほんのちょっとの距離なのにスペインとは気候が違いますね。
いい出会いがあってよかったですね♪全部そうなるようになってるんだと思いますよ。フランスを楽しんでくださいね〜〜
Posted by yayoi at 2008年04月17日 13:15
サントマリーはほんとうにいいところでした。
マジで、フランス語留学(笑)したいくらいです。
キャンピングカーをたくさんみかけたんですが、みんなでキャンピングカーをレンタルしてわいわい行くのも楽しそうかなって思ったりしました。
次回行くときはぜひご一緒しましょう♪
Posted by りょうこ@ニース at 2008年04月19日 06:37
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