2014年02月26日

永遠の0

永遠の0(2013;日本)

祖母の葬儀の席で、実は祖母は再婚しておりほんとうの祖父は太平洋戦争で特攻隊員として亡くなっていたということをはじめて知った健太郎は、姉とともに、自分のほんとうの祖父・宮部久蔵についてを調べ始めることに。
戦友会を手がかりに、祖父を知っている存命の人物をさまざま尋ね歩き、皆が口々に祖父を「死にたくないとばかり言っていた」「海軍一の臆病者」と表現するなかで、少数ながら「あの人こそ生き残るべきすばらしい人物だった」という人に出会うようになる。

彼らの語る、祖父・宮部久蔵のほんとうの姿とは。
彼が、あの戦乱の中で生きるということにこだわった理由、しかし最終的に特攻という道を選んだ理由とは一体なんなのか。
ひいては、人が生きるということ、世代を次につないでいくということとは何か、と問いた壮大な人間ドラマ。




宮崎駿監督の「風立ちぬ」とちょうど対極にある映画だなーと思いました。

世間の人は、どちらかというと、
「風立ちぬ」を零戦(ひいては戦争)肯定
「永遠の0」を否定派

と見ている人が多いようですが
実際は逆だと思います。少なくともわたしにはそう見える。

この映画は、
戦争とか特攻とかっていう極端な環境のなかでも、というか、どんな環境にあれ、自分らしく生きるということとか、生を全うすることとか、いのちを次世代につなぐ、という意味。を描いているのであり、
逆に言えば、戦争も特攻も、在ってもいいものだと肯定しているように見えました。
そんな過酷な環境であっても結局人間のやることは根本的には変わらないのだよ。と。
その考えにはおおいに賛成する部分もあるわけですけど、
だからといって、戦争が在っていいということにはなりませんよね?

逆に「風立ちぬ」のほうは、自分の「好き」を追い求めた結果が、人間同士が殺し合う戦争につながってしまった、という、ひとりの天才の悲劇を描いているんですよね。
それは、逆に言えば、戦争や零戦を否定しているわけです。ひとりの人間の純粋な夢を、人殺しに利用することでめためたに砕いた、日本(いや、世界)の罪を問いている。みたいな。

ま、それは、あくまでわたしの感想ですけどね。
しかも、この原作者が右翼、という先入観ありまくりでの感想ですけどねwww

実に不覚なのですが、映画の途中、わたしもつい涙を流してしまったのですけど(爆笑)
この映画を見て涙した多くの人々が、宮部の生き方、考え方に感動して涙を流すのはおおいにけっこうですけど、それが、戦争はしてもいいんだ、たとえ戦争があったとしても自分らしく自分の生き方を貫いて自分の思いが次世代に伝わりさえすればいいのだ、という勘違いにつながらないことを切に願います。

最後の宮部の笑顔には嫌悪感すら抱きました。。。

あの場面で宮部が笑顔になる理由、って思いつくだけいろいろ考えたとしても、どれも正解ではないと思う。
すなわち、現実的にはあの場面で宮部が笑顔になることはないんじゃないかと。
あのような究極の場面において、人間はあんなふうに笑みを浮かべるのではないか、という発想は、あのような死に方をしたことのない生身の人間が考えそうなことだと思うわけでして。
あのシーンで笑顔を要求した監督は、結局何もわかっちゃいないんだなと、わたしはそう解釈しました。

あの時代、みんなが、お国のために死ぬことを名誉だと思っていて、というか、口ではそう言っていたかもしれないけど、でも、ほんとに実際死ぬ2秒前くらいになって、みんな、あ、やっぱ国のためになんて死にたくない!!とか思ったんじゃないかなーと思うわけです。

それは、たとえば、日本の首相が靖国神社を訪問するたびに、「国のために命を落とした英霊たちを…」とかなんとか言うたびに、自分の大切な家族は国のために死にたいなんて本当は思っていなかったはずだから、英霊だなんて呼ぶな、むしろ靖国神社に祀ってくれるな、とか言う遺族がいるということからもよくわかる。

特攻などで命を落とした多くの人たちの遺書には、たしかに文面には「お国のために立派に死にます」とか書いてあるのかもしれないけれど、それを真に受ける現代人の愚かさには悲しくなります。

本気で、国のために死んで嬉しいと思ってるのかと。

んなわけねーだろと。

ほんとに国のために死ぬことが嬉しいのかどうか、死ぬ瞬間に笑みが浮かぶのかどうか、おまえが実際死んでみて確かめろと。

してあの世から、実際国のために死ぬ瞬間の気持ちをレポートするべし、と。笑




時に控えめで時に情熱的で、かと思うと生身の人間とは思えないほど死にきった目をする宮部、それを演じきった岡田くんの演技にはなんだかもう、萌え〜!ってかんじでしたが(爆笑)
あと、最後のサザンの歌にしんみり〜もしたけど
映画全体として監督(や原作者)が伝えたいメッセージ、という部分では、非常にがっかりせざるをえない映画でした。



最後にダメ押しのダメ出しをひとつ(笑)

この映画の宮部さんっていうのは実在の人物をモデルにしているそうなのですが
こういう、ドラマみたいな現実の話があの戦争当時には山ほどあったんだろうなーと。。。

そのどれを取っても、へんな盛り上がりや演出をしなくても十分ドラマチックになるはずなのです。
なのにこの映画(原作もか)は、わかりきったオチとか演出とかで、人を泣かせようという魂胆が見え見えで、なんかキモチ悪くてもやもやしたなぁ。。。

(2014.2.26)





☆ひなたりょうこの無料メルマガ
【アメリオーレ通信】
「自分を幸せにできるのは、この世でたったひとり、自分しかいない!!」というコンセプトのもと、徹底的に自分を幸せにするための、自分を見つめ直すきっかけや今日からすぐ使える心理のポイントをお届けします。(これまでにひなたりょうこのイベント、セミナー、個人セッションを受けてくださった方、お問い合わせ下さった方には自動的に配信されます)
詳細/購読申込み→http://www.reservestock.jp/subscribe/13953

【アメリオーレ☆薬いらず医者いらずナチュラルハッピーライフ】
毎日を健やかに過ごすコツや、心が病気を作るしくみ、わたしたちの健康に影響する薬や医療、食、環境に関する「ほんもの」の情報をお届けします。
薬なんかいらないし、病院のお世話になる必要も、ないんです。
そんな自由で自然な暮らしをしてみませんか。
詳細/購読申込み→http://www.reservestock.jp/subscribe/13654


↓人気blogランキング↓
blogram投票ボタン



posted by りょうこ at 23:59 | 宮城 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック