2011年03月26日

わたしを離さないで

わたしを離さないで(NEVER LET ME GO;2010英)

1970年代、イギリスの片田舎にある、外の世界から完全に隔離された寄宿学校ヘイルシャム。
食事も規律も何もかもが厳格に管理されながら育った子ども達には、ある「使命」があった…
18歳になり、ヘイルシャムを出て、その「使命」を果たす日々を待つキャシー、ルース、トミーの行く末は…

という、日本人の両親を持つイギリス人、カズオ・イシグロの原作をもとに作られた映画。

ちなみに、カズオ・イシグロ氏は、幼い頃からずっと父の仕事の関係でイギリスで育ったため(そして成人したときイギリスに帰化したのだそう)、日本語はほとんど理解できないそうですが、この、なんともいえない無常感ってやっぱり日本人の遺伝子を引き継いでるゆえんなんだろうか。

ヘイルシャムの子ども達の「使命」って、もうしょっぱなのシーンからしてだいたい予想はつくんですね。
しかもこの、ヘイルシャムに漂う、一種独特な雰囲気、一切その存在を感じない子ども達の親はどうなってるんだ、とか、そういった異常な雰囲気からも冒頭で抱いたその予想は、外れていないんだろうなと確信させられる。
そしてその予想を持ちつつ、ヘイルシャムの子ども達の無邪気な姿を見るにつけ、胸が締め付けられ、真実があばかれるシーンでは、がっくり…

その後、自分たちの「使命」を受け入れながら生きていく3人の姿が切ない、切なすぎる。



エンディングでのキャシーのモノローグ

「あの人たちと私たちと、何が違うの?」

「トミーと会えただけでも、よかった」

…ずきゅーん。

そうだよね。何も違わないし。命の重さは誰しも同じはずだし。

会えただけでもよかった、なんて、切なすぎる。普通の人には言えないセリフだよね…



キャシーを見習って、、、っていうと変だけど、私も、私をとりまく全ての人々に「会えただけでもよかった」っていう感謝の気持ちを持っていたいと思いました。



主役キャシーを演じたキャリー・マリガン。
「17歳の肖像」のときも思ったけど、すっごい美人というわけではないのに、なぜか、引き寄せられて目が離せなくなる魅力を持ってる。
今後ますます大きくなりそうな女優さんです。




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posted by りょうこ at 21:16 | 宮城 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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