のだめカンタービレ 最終楽章 後編(2010)
いわずと知れた人気シリーズ映画版、後編です。
(前編の感想はこちら)
なんか、すっごく展開が早くて、「で結局あの人・あの件はどうなったの?」っていう中途半端な部分があって
例えば、のだめのコンクール出場に大反対だったオクレール先生、のだめとシュトレーゼマンとの共演も望んでいなかったであろうに、ちょっと蚊帳の外だったり
清良のコンクールも若干、流れが軽かったような気もしつつ
Ruiはどこいった?とか
なにげにりょこたんがけっこうお気に入りの、マルレオケのコンマスと千秋のからみがあんまりなかったし
登場人物も多いし、エピソードが多すぎて、2時間で描ききるのに限界があったんだと思う。
少しでも多く、いろんなエピソードつめこまなきゃっていう焦りみたいなものを感じました。。
原作ファンからしたら、あの大事なシーンがない!!って不満な部分も多々あるんだろうけど、これでも詰め込み過ぎな気がするので。。
ていっても、やっぱり、本物のオーケストラとか、パリ・プラハの本物の街並みが楽しめる醍醐味とか、あと、個性的という一言では語り尽くせないキャラ「のだめ」のいろんな表情を上野樹里が見事に演じきっているのが本当すばらしいと思いました。
今回のこの後編では、のだめと千秋が今まで、向き合おうと思いながらも向き合えなかったものと、真摯に向き合おうとする姿がすごい、よかったです。
のだめにとっては、音楽。
千秋にとっては、のだめ。
なんで、向き合おうと思って今まで向き合えなかったか、って、
それが、今一番自分にとって、大事なものだから。
それがなかったらもう自分は終わりだ、っていうぐらい、大事なものだから。
もし失っちゃったら怖いから、手に入れようと思ってがんばってだめだったらショックだから、だったら最初から向き合わなきゃいいんだ。
みたいな。。。
んで、のだめの音楽に対する思いの底にはもちろん、千秋が居て、
千秋ののだめに対する思いの底にはもちろん、音楽が有って
それぞれの、それぞれに対する思いがもう、アツくて、切なくて、あったかくて、時にはむごくて…
見てて心がじーーーーんとしてしょうがなかったです。
のだめと、千秋と、音楽。
この先一生、切っても切れないであろうこの「三角関係」のバランスが、最高!!
それぞれのシーンで使われている音楽が作られた・演奏されてきた背景と、ストーリーの中での使われ方がすごいマッチしてて、きちんと計算されて作られたお話なんだな〜ってのがよくわかる。
リアリティがあるから、映画の世界にすんなり入れるし、ほんとに楽しめる映画でした。
お気に入りのシーンもいっぱいあって、
これはもう、DVD発売されたら絶対買うしかないなと!!
で、個人的にはやっぱり、のだめと千秋が、一番、向き合いたくてでも向き合えずにいたものと、勇気を出して向き合って、幸せに向かって大きく一歩前進する姿に胸を打たれて、あぁ、私も、がんばらなきゃな〜って。
この映画を見た今こそ、私にとっても、向き合いたいけど向き合えずに来たものと、正面から向き合うタイミングなんだと思う。
ともあれ、この映画をみて本当よかったと思うし
「のだめ」に出会えて本当よかった。
ありがとう。
2010年05月21日
この記事へのトラックバック
『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』お薦め映画
Excerpt: ギャグと音楽中心だった前編と、ラブストーリー重視の後編。大人へと成長した2人にふさわしい締めくくり。留学仲間や楽団員たちが悩みながらも切磋琢磨する様子や、優しく厳しい師弟関係などは、誰もが共感できる。..
Weblog: 心をこめて作曲します♪
Tracked: 2010-06-01 23:32
それだけ大事に思ってるってことなんやなと
しみじみ思ったわ。
多分、失うってのは、違うのかも知れないと思う今日この頃。
コメントありがとう(^o^)
めっちゃわかるよね〜〜〜(爆笑)
失うから怖い・手に入れられないかもしれないのが怖い、の他にも、手に入れて幸せになっちゃうのが怖いってのもあるよね(のだめの場合はどっちかっていうとそっちかな)
いずれにしても共通なのは、向き合えない何かのことを、それだけ大事に思ってるってこと。
そんな自分がいとおしいですねぇ。ぷぷ。